ログ

□ウイルス
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「ふ、」


ゆっくりと目を開ける
ようやく離された唇からは、銀色の糸が垂れ下がっていた
それはぽたりと落ちて小さなシミを作り、口の端にもだらしなく付着した
口内を侵されて、唾液まみれになって、好きじゃないにおいもする
なんてきもちわるい行為、と最初には思っていた
否、最初だけではなくて、今でさえも思っているのだけど


「君は本当にこれが好きなんだな」


満足そうに口角を上げて、目の前の男は笑った
反対に、はて、とわたしは戸惑った
好きという表現には語弊があるように思えたからだ
だって、好きという括り以上に、耐えられないものがあるもの


「もう1回?」
「ん」


それでも何度も強請ってしまうのは、






(あなたの二億の細菌まで欲しいの)
(君と俺の交換を出来るなんて、なんて素敵な行為だ)











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(一応メローネ)
ありがとうございました!

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