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□おはようございます
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あたしの名前を
「 」
ちゃんと
「 」
呼んで
だってそれは
あなたの低くて甘い声が
あたしだけのものに
生まれかわる瞬間だから
あたしに必要なのは
あたしが欲しいものは
「 」
唯此だけ
「 …ろ」
………よ?
「ア"ア"ア"起きろっつってんだろこのマンモーニがァァアア!!」
「いってええええ!!!」
強烈な兄貴の平手によってあたしは現実に返り、ふわふわした気分はどこかへ言ってしまった(…ふらふらならする)
そうだ あたしは休憩を取ろうと思って、アジトの仮眠室に向かって そのまま…、
「何時間ここ占領すりゃあ気が済むんだ? え? しかも起きねえ」
「…スイマセンデシタ」
謝ることしかできずに、ぺこ と頭を垂れる
頼りになる兄貴は、怒ると怖い
でもかっこいいと思うあたしは盲目?ま、言動や見た目よりも、オーラが凄まじいのだけど
ハァ、
そう一息漏らしたのが聞こえ
「…わかりゃあいいんだ」
大きな手を俯いたままの頭にぽんと置かれ、次いでぐしゃぐしゃと掻き交ぜられた
それほど怒ってなかったのかな
しかしこれはなんというか
「お母さん?」
「あ?」
「なんでもない!」
おはよう兄貴
(ちょっと拝借:罪と罰/椎名林檎)