おはなし
□BとD、間のC
1ページ/4ページ
薄いカーテンをすりぬけてくる日差しもやわらか、穏やかな午後
少し肌寒いけど、毛布や上着で充分対処出来る範囲
ぱらりと膝に置いた雑誌をめくる
お仕事だったり、オフだったり、その他何らかの理由(それは仮病だったりサボりだったり副業だったり)で他のメンツはいない
あたしと、あとただ一人を除いて
「名無しさん、」
「はい?」
「君……
精子の大きさを知ってるかい?」
テーブルの向こうのソファからがばっと起き上がったと思ったら、この男はいきなり何を言い出すのか
思わず頭を抱えた
BとD、間のC