おはなし

□あたしとおれと
2ページ/3ページ


「自分の子供がいいことをしたんだ
誰だって嬉しくて楽しくなるさ」
「いいこと、ねえ……」


暗殺 は いいこと なのだろうかとか

あれ は 息子 なのかとか
うぅんと疑問に思う

「終わったのかい?よしよし」

そう言うメローネは気持ち悪いけど、マジで父親のようだった

ただ、こんな親だったら子供はかわいそうだなァと思った


「殺ったの?
まぁ、それはともかくあたしは帰るわよ」
「あぁ成功したよ
…待って、俺も帰る」


がちゃがちゃと帰り支度するメローネ

パソコンが落ちて、部屋がぷつっと暗くなる

早く慣れないかな と思いながら、あたしは「早くしなよ」と急かす

あんなに気持ち悪い気持ち悪いって思っておきながら、ちゃんと待つあたしは、やっぱり律儀

一応 同じメンバーだし

律儀もなにも関係ないかもしれないけど(ギアッチョあたりなら普通に帰りそうだが)


「ねえ」
「なに?」
「ベイビィフェイスもいいけど」
「?」
「やっぱり君との子供が欲しいなァ」


語尾にハートを含んでにっこり笑顔も付加された言い方

目が慣れてきていたおかげで、バッチリ確認してしまった


一瞬にして鳥肌

きもちわるい

どうしてあんたってこうきもちわるいの


「冗談は服装だけにして」
「ねぇねぇホテル寄って帰ろう」
「死ね!」








おわっちゃえ
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ