† 残 † 番外編

□自己紹介
1ページ/5ページ

●ロイズハルト編


満たされなかった。

満たされようとも思わなかった。

誰でも良かった。

血の通う女なら誰でも。





生きる為に、己で動かせない心臓を動かす為に、女の首筋に牙を衝き立てた。

その度に耳を掠める甘い声や上気する肌は、ほんの一時の温もりを与えてくれる。

だが、俺の求めるモノはそこには無かった。

それはあまりにも遠すぎて手が届かない。





その時初めて、この身を呪った。



.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ