† 残 † 番外編
□自己紹介
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●ロイズハルト編
満たされなかった。
満たされようとも思わなかった。
誰でも良かった。
血の通う女なら誰でも。
生きる為に、己で動かせない心臓を動かす為に、女の首筋に牙を衝き立てた。
その度に耳を掠める甘い声や上気する肌は、ほんの一時の温もりを与えてくれる。
だが、俺の求めるモノはそこには無かった。
それはあまりにも遠すぎて手が届かない。
その時初めて、この身を呪った。
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