本編

□セイヨク?真夜中の訪問者
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「センパイ・・」
玄関のドアを開けると、汗だくでチャリを飛ばして来たオトコが立っていた。
荒い息を殺して、口付けされる。噛み付くような荒いキス。
その場に押し倒されそうで、慌てて離れた。
「マジで来るとは・・・。オレが寝てたらどうすんの?」
寝てねーじゃん、と、ワタヌキは、不敵な笑みで答える。
とにかく、家の中へ上げて、自室へ向かう。
このオトコが何をしにきたのか考えると、階段を昇る体が普通に動かない。
足がうまくあがらないで、オレは二度もコケた。
「何やってんの、オマエ」
そりゃオレのセリフなんデスケドネ、本当は。

部屋に入るなりワタヌキはウィンドブレーカーを脱いだ。中は半袖のシャツで、色は黒。下もスパッと脱ぎ捨てて、こっちは綿のハー
フパンツ。たぶん、寝起き姿のまんまで、ウィンドブレーカーを羽織って来たんだろう。
そして、何の断りも無くオレのベッドへ入る。
えーと。オレも、入るんだよな・・・もちろん。
「来いよ。何もしねーよ。オレだって眠みーんだから」
あ、そうなの?それはそれで、気が抜ける。
「お邪魔シマス」
「ハイハイ」
両手を広げてオレを迎いいれると、ワタヌキが笑う。
「つっかまーえた〜〜〜」
!!!
確かにオレは抵抗できない位、ギュっと抱きしめられていた。
「すげー緊張してたな・・。怖エー?オレとヤるの」
唖然。
「こ、コエーに決まってんだろっオトコとなんてシた事ねーんだぞっ」
「だよな・・。オレも初めてだし・・。ま、いいか。ゆっくりやれば」
ああ、やっぱりこの展開?
オレって自分でめちゃくちゃ墓穴掘ってる。

その日の行為は最悪だった。
ひたすらに後ろ攻め。
犬みたいに後ろから乗っかられて、指で掻きまわされた。
「だんだん、開いてきた・・。これなら、挿るかもな」
「ッア・・冗談・・言うな・・。こんな、苦しいのに・・アンタのチンポが、挿るワケねぇ・・ッ」
「試し、な?指二本余裕でイケるから挿ると思うけど」
指が抜かれ、ワタヌキの腰が密接する。
「試すなヨッオイ・・ッ」
ジンジンしてる処にもっと熱くて柔らかい肉が押し付けられる。
押し付けられると、オレの後腔はヒクヒクと動いた。
「・・無理だってッ」
「も、ちょい我慢な」
グッチャグチャにローションを垂らされ、ついに、圧迫していただけの先
端がブルンと弾みをつけて挿ってきた。
「アア!!」
「バカッ声でけぇよっ・・」
そこに心臓ができたみたいだった。それがワタヌキの鼓動なのかオレが感じ
すぎてるせいなのか、ドックンドックン聞こえてくる。

ああ、オレ。
ついに。
ついに、ヤラれてる。
ワタヌキとセックスしてる。
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