兄弟

□兄ちゃん、これって普通?vol.3
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痛い、痛いからヤメてくれ。
本当に、痛い。

兄ちゃん、お願いだ。
もう動かないでくれ・・!



「・・出す、ぞ・・!・・ダイキっ」
大きい手で、がっちりと腰骨を左右から掴まれ、ギシギシと骨が軋んだ。
その中心へと激しい注挿を繰り返し、腹の中に深く這入り込んだ別の生き物がドクドクと大きく脈打つ。
腹の中に溢れたモノで、ジワリと中が熱くなった。
「あ・・・あ・・」
自分以外の熱を体内で感じて、背中がゾクゾクと粟立つ。
それも、掴まれた腰だけを高く上げてるせいか、中で撒き散らされた飛沫が、より深い場所へととろりとろりと流れていく。
勃起した男性器に最奥を抉り突き上げられ、ついに極まり、吐き出された兄の精が、重力に従って腹の中で流れ落ちてきたのだ。
他人の体温にジワジワと粘膜を灼かれ、熱い刺激に打ち奮えた内壁が痙攣し、硬い勃起の管の中にまだ残っていた兄の精液を更に絞り出させ、再び、その熱に肉襞が悦んだ。
そんな事が、もう3度も繰り返されている。
「すげえ・・ダイキん中・・キュウキュウしてる。欲しいのか?もっと欲しいのか?」

そんなワケない・・!
いますぐ抜いて欲しいに決まってる・・!!
こんな格好で、激しく揺さぶられて、開かされた尻の穴はもう感覚すら無い。
そこをズリズリと兄ちゃんの勃起に擦り付けられて、押し広げられて、ただただ熱い。
中の粘膜だって、きっと傷ついてて、何回も受け入れさせられてるから酷く腫れぼったい感じがする。
それがきっと、兄ちゃんには『締め付け』に感じるのかも知れないけど、もう僕には耐えられない。
熱くてシビレて・・兄ちゃんので、中が蕩けそうで、そう、食われてるって表現が一番合ってるかも知れない。

「ダイキ・・っ」
僕の名前を呼びながら、精を放つ兄ちゃんの声に頭の奥がズキズキとする。
ズキズキズキズキ、甘いシビレが頭の奥から脊髄に伝わって、その末端、直に兄ちゃんと繋がってる尻の中、勃起を包む肉襞が絡み蠢き出す。
すると、今、放ったばかりの兄ちゃんの性器が僕の中で硬さを取り戻し、再び僕の中をズルズルと動き出す。
まるで、そうさせているのが自分の身体みたいで、起ち上がった兄ちゃんの性器よりも自分の身体が恐かった。
「あ、あ、やだ・・っもう、やだ・・!」
痛い・・!
痛いんだっもう、動かないで・・!!
痛いから・・!
ゆっくりと深く浅く僕の中を抉る兄ちゃんの手が、腰骨からゆっくりと摩るように太腿の内側へと滑る。
「ヒッ・・」
思わず、内腿に滴る粘液を塗りたくられるような感覚に、背中を仰け反らせると、兄ちゃんが深く中へ這入り込み、僕の背中へ唇を押し当てて来る。
「ダイキ・・ヌルヌルだ。ほら・・お前、何回イッタ?」
「や、だ・・!さわるな・・!」
「びっしょびしょ・・こんなに・・出るもんなんだな・・」
な?と自分の内腿を伝う汁が膝まで滴っていると、兄ちゃんの手が教えてくる。
そんな事は勿論、自分でもわかってる。
開かされた膝の下のシーツが、いつの間にか濡れて、冷たくなっていることくらいわかっていた。
「や、め・・ろ・・っ」
僕の振り絞った声を無視して、兄ちゃんが溜め息を吐きながら、ゆっくりと長いストロークで僕の中を犯す。
「や・・だあっ」
痛いっ
痛いんだっ
やめてくれ・・!
心の中でそう叫んでいるのに、兄ちゃんはクスリと僕の背中で笑う。
信じられない思いで、振り返ると、兄ちゃんが「ダイキ、気持ちいいか?」と聞いてくる。
そんなワケが無い。
内蔵が焼けてるみたいに熱い。
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