兄弟

□兄ちゃん、これって普通?vol.3
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咥え込まされた入り口も火で炙られたみたいに腫れてる。
なのに、僕はエグエグと泣きながら、兄ちゃんの性器を身体の奥へ受け入れている。
言うんだ・・!
痛いって言うんだ!
痛いって言えば、やめてくれる・・!
兄ちゃんは終りにしてくれる・・!
だから、言わなきゃ・・っ

「い・・いい、・・キモチイイ・・っ」
この瞬間。
僕のなけなしの理性は崩壊した。

初めこそ。
兄の力づくの行為に抗ったが、それも、ほんの数分だったろう。
押さえつけられ、ズボンをズリ下げられ、まだ柔らかい性器を無理に勃たせようと強く掴まれた。
「痛いっやだっ兄ちゃん痛い・・!」
僕の悲鳴に、兄ちゃんは慌てて、僕の性器から手を離し、「ゴメンっダイキ・・優しくする。絶対、痛くしない」と僕の唇にキスを落とした。
甘くやさしい口付けと、兄ちゃんの欲情して火照った顔。
きっとアルコールの力もあったと思う。
勢いに任せて、兄ちゃんは僕の性器を口の中に入れてしゃぶった。
熱い粘膜に包まれた性器は一気に爆発しそうになった。
「兄ちゃん!!やめろっやだ・・!出ちゃう・・!!出ちゃうからっヤメろ!!」
両手で兄ちゃんの頭を押えて、股間から引き剥がそうとしても、ビクともしない。
「ハアっハアッハアッ・・で、ちゃう・・ッ出ちゃうってば・・!!」
兄の口で荒々しく吸われ、舌で嘗め回され、それこそ、ストローのように吸い上げようとする兄の口淫に、どんなに我慢して、内腿に力を入れても、限界があった。
先端から根元までを何度も、兄の口に引き絞られ、射精感が一気に高まる。
「ヤッッだ・・・!!」
兄ちゃんの口の中になんて、絶対に出せない・・!
なのに。
「ヒャッ・・!!」
尻の狭間を探られ、兄ちゃんの指が穴の中に挿ってきた衝撃で、僕は淫らに足を広げ、兄ちゃんの口の中へ精を迸らせていた。
「ア・・ア・・・ッ!」
兄ちゃんの口の中に・・!
そのあまりのショックに立ち直れずにいる内に、身体の中で兄ちゃんの指が抜き差しされる。
そのあまりにスムーズな動きに視線を向けると、自分の股の間へ向かって、兄ちゃんが勃起を扱いているところだった。
いや扱いているだけじゃない。
真っ白な体液を蜜口から滴らせ、僕の股の間へと擦り付けていた。
「ヤッ・・兄ちゃんっ・・っ!」
見てしまった衝撃的な光景が脳裏に焼き付く。
自分の精液で湿らせた指を僕の中に入れて、掻き混ぜ、肉の窄まりを解きほぐそうとしている。

兄ちゃんのが・・っ僕の中に這入ってくる・・!
粘ついた体液が、少しずつ少しずつ塗り込まれていく様を想像して、全身の血液が急激に下腹に集中するのがわかった。

挿れられる・・んだ・・?
ここに・・兄ちゃんのを、挿れられて・・?
それで・・?
あの動画みたいに・・僕も喘ぐんだろうか・・?


「痛くないか?」
何度、兄ちゃんにそう聞かれただろう。
僕は、その度に考え、痛いと言おうかどうしようかと迷った。
痛いと言えば、きっと兄ちゃんは止めてくれる。
そう思っても、いざとなると口に出せない。
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