†シンキラ館†
□『君と、僕の距離★Act.1.5』
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僕は、昨日の放課後、突然に彼氏ができてしまった。ナンパ――かな? されて、告白されて。
その子が、好みだったっていうのもあるけれど、あまりにも瞳が真剣だったから、告白が嘘じゃ無いって思って。
だから、付き合ってみる事にした。
そして今日、僕達は初めてデ-トをする。
待ち合わせは、昨日出会った駅の前。
昨日も待ち合わせで居たのだけれど、今日の待ち人は、僕の彼氏シン・アスカ君。
――まだ、名前しか知らないけどね。
でも、遅いなぁ。待ち合わせは、11時だったけれど、時計は既に15分を回っていた。
――まさか。と、一瞬だけ不安になる。
昨日の告白、嘘じゃ無いよね? もしもそうだったら、結構ショックかもしれない。だって…。
僕、シンに一目惚れだもん。まあ、今なら傷は浅いけれどね。
でも、早く来ないかなってソワソワしてしまう。
僕はポケットから携帯を出した。アドレスから探す名前は、昨日新しくメモリ-された『シン・アスカ』。
確かに昨日の夜、メ-ルが来たから。嘘じゃ無いと、思うんだけど。