†キリリク館†

□『TOGETHER』
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 キラの前には、満面の笑みを浮かべるアスランとシン。
 普段ならば、大好きな笑顔なのに。

 ――――今日は。

「それ以上、一歩も近づかないで!」

 壁に追い詰められたキラが、眉を寄せて後ずさろうする。けれど、それ以上行けなくて。

 隙をついたアスランに、腕を取られて。引きずられるように、ベットへ投げられるようにして倒される。
「わっ!」

 キラの体重を受けて、スプリングがギシリと軋む。
 慌てて起き上がろとするキラを、シンが乗り上げて押さえ付ける。

「いい加減、観念して下さいよ、キラさん?」

「そうだぞ、キラ?」

 シンの後ろから、アスランが笑って見下ろす。

「観念ってなに?…僕は、やだって言ってるのに」

「だって、どちらか一人だけなんてズルイじゃないですか?」

「俺は譲る気は、無いしな」
「オレだって…」

 アスランは、グルッと回ってキラの頭の方からその体を抱え込むようにして抱き起こす。

「ア、アスラン?」

「大丈夫。…ちゃんと、気持ち良くしてあげるから、ね?」

 アスランが、耳元に囁きながら耳たぶを食む。

「んっ…、大丈夫って。…あっ、こら…シンッ」
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