†キリリク館†
□『僕の可愛い部下と、その日常』
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「キラさ〜ん」
背後から聞こえるこの声は。
「シン。仕事中は隊長と呼びなさいって言ってるでしょ!?」
僕の可愛い部下、シン・アスカ。まるで、犬ッコロの様に何かとジャレついてきては、仕事の邪魔をする。
なついてくれるのは嬉しいけど。他の人の目もあるし、正直困る。
でも、跳ね退けられないんだよね?…色々と理由もあって。
先日。艦長のタリアさんには…。
「流石キラ・ヤマトね。…シンを手なずけるなんて?」
とか言われるし。…何が、流石なんだろ?
構わずシンは、僕の腕にまとわりつく。
「捕まえましたよ、キラさんvV」
「た・い・ちょ・お!!」
「あだだだ…」
キラは、シンの両頬を引っ張る。
「痛いですよ、キラさん。…酷いなぁ」
涙目で抗議するシンは、でも楽しそうで。
僕は、ガックリと肩を落とした。