†アスキラ館†
□『同じ、空の下』
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アスランが、カガリの護衛について半年。僕達が、ただの親友から恋人になって、1年がたった。
『キラ、ごめん。急に出勤になってしまって…、明日の約束なんだが…』
何度目だろう?電話の向こうのアスランが、言い淀む。
「…うん、わかった。また今度にしよう?」
いつから僕はこんなに、聞きわけがよくなったんだろう?…もう、よく覚えてない。
アスランとの短いTELを切って、僕は大きな溜め息をついた。
…明日行くはずだった、君が見たいって言ってた映画、明日が最終日だったんだけどな。
急に空いてしまった休日。…どうしようかな?