flash&dark
□プロローグ
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イタリアンマフィアでも最有力を誇るボンゴレ。
今、その本部にはボンゴレの重鎮達が机を囲み、口々に囁き合っている。
「ジャッポーネのボス候補が…」
「あぁ、六道骸を倒したらしい」
「あの六道骸を…」
「確か家光の…」
コンッとステッキで床を突く音がする。途端に話し声は消え、全員の視線が机の先の中央…ボンゴレボス 九代目に向けられた。
「皆、家光の息子のことは聞いているな」
九代目は全員の顔を見た後、顔をほころばせた。
「ブラット・オブ・ボンゴレが目覚めた…私は頃合いだと思うのだが…どうだろうか」
一部難しい顔をしている者をいるが、ほぼ全員が九代目の言葉に頷く。
その様子をにこやかに見た後、九代目は自身の右側の席に座っている者を見た。
「君はどうだろうか?」
そこには、およそここには不似合いな少年が座っていた。
九代目に問われて彼は伏せていた目線を上げる。
「構わん。問題はない」
涼しい顔で淡々と言った少年に九代目は怒るどころかゆっくりと頷いた。
「決まりだな…では、解散するとしよう」
九代目の一言により、座っていた者達は席を立ち、続々と部屋を出て行った。
最後に少年が出て行こうとしたが、九代目に呼び止められて立ち止まる。
「あの子達を頼むよ」
ひどく真剣な表情で言う九代目に対して彼は、
「お任せ下さい 九代目」
満面の笑みを浮かべた…。
to be continues…
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