学園果実.

□:小話置場.
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これは、私が高校2年生の時に友人のミカンさんから聞いたお話です。


『:裏門.』


ミカンさんのクラスに、0さんという女の子がいました。

0さんは昔から、友だちを作ったり5教科7科目の勉強が出来る学校が好きでした。

中でも0さんは高校が大好きで、毎日欠席することなく通っていました。

(こんな生活がずっと続けばいいのに)

しかし、0さんの願いはいつまでも続くことはありませんでした。

0さんが最高学年である高校3年生になった時、Yさんはあることに気づきました。

(どうしよう、あと1年しか学校に通えない)

学校に通えなくなってしまったら、仲良くなった先生やクラスメイトに会うことが出来ません。

テストを受けることも、朝や放課後に部活に参加することも出来ません。

(いやだ、アタシはもっと高校にいたい)

周りのみんなは、センター試験や大学入試、就職の面接に忙しくて0さんの苦しみに気づくことが出来ませんでした。

先生や親に相談しても甘えるなと言われるだけだとわかっていたので、0さんは一人で悩み続けていました。

(留年しようかな、でも繰り返したら強引に自主退学させられるって聞いたことあるし)

0さんは、避けられない現実にもうどうすることも出来ませんでした。


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