不幸携帯.
□:サイト.
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これは、私が高校2年生の時に幼なじみのクキさんから聞いた話です。
『:サイト.』
クキさんの知り合いの知り合いに、Mさんという女の子がいました。
ある日の放課後、Mさんは教室で1人携帯電話を打っていました。
「mが来るまで暇なんだよなー、サイト巡りでもしてよっと」
mさんは、Mさんの幼なじみで毎日一緒に登下校するぐらい仲良しの女の子です。
今日もまた、Mさんは生徒会で忙しいmさんを待っていました。
「何か、面白いサイトはないかなー」
しばらくサイトを探していると、Mさんはあるサイトを見つけました。
ホラー系のサイトで、黒い背景に赤い字で書かれた不気味な作りでした。
「あれ、これ小説のサイトじゃないんだ」
そのサイトは、管理人が心霊スポットに行った体験談や心霊写真をのせるサイトでした。
サイトには「1人では決して読まないで下さい」や「この話を読んだ人は呪われます」などの定番のうたい文句が書かれていました。
「まあ、暇潰しくらいにはなるかしらね」
ピッ、とMさんは体験談のブックを開きました。
「えーと、どれどれ」
Mさんは、ブックのタイトルを上から下まで見ました。
「○○廃墟」や「××公園」、「△△病院」などタイトルは行った場所になっていました。
その中で面白そうなものを探していると、Mさんはあるタイトルが目につきました。
「ん?□□の家?」
Mさんは、□□の家の説明書きを読みました。
『□□の家は地元では誰も知らない人はいないという有名な心霊スポットです。この家ではかつて住んでいた美しい親子の霊が現れるといわれています』
ありきたりな話かな、と下にクリックするとMさんは顔をしかめました。
『□□の家には醜い顔の幽霊が住んでいて、美しい親子は醜い顔の幽霊に嫉妬されて殺されたといわれているそうです』
他殺死は、病死や事故死とはまるで違う。
ゾク、とMさんは全身に鳥肌が立ちました。
「なるほど、だから「1人では決して読まないで下さい」とか「この話を読んだ人は呪われます」とか書かれてるんだね」
ドクン、と心臓の鼓動が高鳴るのを感じながらMさんは「□□の家」のブックを開きました。
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