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悪戯クインテット
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じょうずな筆のおろし方番外編
◆悪戯クインテット◆



「今日は毛利元就ファン感謝祭バスツアーにお越し頂き、有り難う御座います!私が今回のツアーのガイドを務める元就のマネージャー赤川元保です。皆様、何卒宜しくお願いします」

AV男優毛利元就の事務所が入っているビルのロビー、赤川の挨拶が終わると抽選で選ばれた5人が彼の案内で外に停められているマイクロバスに乗り込む。
元就の強い勧めでツアーに参加することになってしまった高校生、長曾我部元親を先頭に、中小企業のサラリーマン伊達政宗、医大に通う秀才竹中半兵衛、塾の講師をしている石田三成、旅行が趣味なフリーター前田慶次は指定された席に着くと、元就が来るのを首を長くして待っていた。

「やっぱり元就と言えば、青姦seriesだよな!昼間の公園のやつは一番exciteしたぜ!」
「僕は淫乱ナースかな。患者さんに手を出してしまったことを責められ、医師に好き放題やられる彼を見てたら…」
「くだらん!毛利元就と言えばやはり破廉恥学園シリーズが私は一番好きだ」
「うーん、どれも良いけどコスプレシリーズが一番かな!あんな可愛いメイドさんにねだられちゃ毎晩頑張っちまうよな。ところであんたは何が一番好きなんだい?」

いきなり後ろの座席に座る慶次に訊ねられ、元親は咄嗟に筆おろしではなく元就がソープ嬢の真似事をしているDVDのタイトルを言ってしまった。
確かに好きなことは好きだが、一番は違うのに…―――溜め息を吐き、後悔していると、遂に皆のアイドル毛利元就がバスに乗ってきた。



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