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破壊衝動
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自分の策が目の前の男に容易く崩されるとは思いもしなかった。
元就は手首を拘束する布を見詰め、己の考えの甘さに苦笑すると同時に、一刻も早くこの状況から抜け出す術を考えていた。
長曾我部元親に連れて来られたのは、彼の居室でも、牢でもなく何故か厠だった。
六畳ほどの広めの厠に手首を縛られ、放り投げられた元就は、これから何をされるのかさえ判らず、畳の上にじっと横たわっていた。
手を出す訳でもなく、ひたすら隅で自分を見詰めている元親に声を掛けようとした時、家臣の一人が襖を開け、入って来た。

「元親様、これは一体…」
「用足しに来たんだろ?だったらそいつを使え」

元親の口から出た言葉に思わず耳を疑ってしまう。
用を足すのに自分を使うとは、どういうことなのだろう。
どうにか逃げようとする元就の脚を蹴り、再び床に突き飛ばすと、やって来た男に対し、こう言った。

「上の口でも下の口でも、好きな方に出して良いぜ」
「…なっ、長曾我部…貴様っ…!」

家臣はにやにやしながら元就に歩み寄ると、その身体に跨り、唇に汚らわしいそれを押し付けた。
両手を縛られている為、抵抗したくても出来ず、頬を打たれ口を開いた瞬間、陰茎を無理矢理捻込まれ、黄色い液体を飲まされる。
彼が厠を後にして暫くすると、元親の子分達がぞろぞろとやって来た。

「アニキ、良いモンってこれのことっスか?」
「ああ、そうだ。いっぱい出してやれ。喜んで飲むぜ」
「止せっ…長曾我部!斯様な辱めを受けるくらいなら、我は…っ…んっ!」
「黙れ、毛利。アンタは捕虜なんだぜ、大人しく俺の言うことを聞いてりゃ良いんだよ」

元親に打たれた頬が痛い。
口に汗臭い陰茎を突っ込まれ、更に、下にまで元親のモノを挿入された元就に逃げ場などなく、次々に吐き出される液体を大人しく受け入れるしかなかった。



もうどれくらいの量を飲まされたのだろう、膨らんだ腹を撫でながら元親がその唇を塞ぐ。

「…っ…んんっ…」

濡れた舌が歯列をなぞり、己の舌に絡み付く。
根元から吸い上げられるような感覚に身を震わせれば、まだ体内に収められたままの元親の陰茎が膨らみ始めた。
狭い其処を強引に押し広げながら体積を増したそれが、更に奥深くまで挿入される。

「あぁっ…!」
「…アンタの澄ました面見てると壊したくなる…」

細い首に手を回すと、軽く絞めながら腰の動きを早める元親。
まともに呼吸も出来ず苦しい筈なのに、元就は周囲に漏れてしまうほど大きな声で鳴くと、溜まっていた欲を一気に吐き出した。
少し遅れて元親も彼の中に射精すると、挿入したまま彼をうつ伏せにする。

「壊れても捨てたりしねぇから安心しろ…」

耳元で囁かれた甘い言葉に微笑むと、元就は彼に身を委ねた。



END.

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