激情に燃える紅玉(庭球CP有り)

□アタック☆チャンス
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ピンポンパンポーン…☆

『渡邊先生、お客様がお見えです。至急応接室まで…』

部活に向かおうとしたら、思わぬ校内放送に呼び出された。
「俺に…?誰やろ。テニス部関係か…?」
『渡邊先生、お客様は「早く来ないと拉致する」との仰せです。』
「はああ?!」
それだけ言い添えて、ブチッという非情な音で放送が切れる。
こんな権力を持つ人物など、一人しかいない。



全速力で応接室に着くと校長に、「くれぐれも粗相のないように」と釘を刺された。
むしろ粗相を受けとんのはこっちや…。


御影石みたいに艶のある革のソファに差し向かいですわると、相手が先に口を開いた。
「渡邊先生、今日こそは「そんで何しに来たんですか?榊先生。」

「今日こそは私の気持ちを「部活あるんではよしてください。」

榊(やはりこの程度ではダメか。ならば)

「渡邊先生、貴方はまだ若い。大阪にとどまるよりも私と東京で見聞を広げてみませんか?その方が先生の為になるはずです」
「大阪の方が好きなんで結構です…。」
いきなり何を言い出すねん。意味分かれへんわ。

榊「私と来れば、ここよりも遥かに優れた設備で仕事ができます。」
「四天宝寺の方が好きなんで結構です…。」
ここは俺の母校やねんぞ。遠回しにけなすとか何考えてんねん。

榊「なんなら謙也君もどうですか?うちの忍足も喜びます。」
「顧問は2人もいらんでしょ…。」
っていうか2人の忍足も今年引退やから意味ないし…。

榊「(仕方ない。こういった手は使いたくなかったが…)」
オ「(はよ帰ってくれんかな…。)」


榊先生の最終奥義とは一体何なのか!!
そしてオサムちゃんが解放されるのも一体いつなのか…(笑)


続く→
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