水晶の群生地(庭球CP無し)

□乙女日記
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某月某日 晴

うちの庭にはささやかだが畑がある。
大学の入学祝いにおばあちゃんが俺に譲ってくれたやつだ。
大学1年の時に、興味本位でなんかの種(←種類忘れた)を蒔いたら意外にもすくすく育ってくれて、それが嬉しくてすっかり園芸にはまってしまった。

さて、お喋りはこのくらいにして作業へ赴く。
朝は毎日、作物の収穫から始める。それから水やりと草むしり。
今朝はオクラが豊作だった。手に少し棘が刺さった。痛い。
おおよそ野菜的とは言い難い、あの独特のぬめりが好きで、毎年栽培している。

次は、畑の約半分を占める果樹スペースへ。
何しろ小さな畑なので小柄な果樹しか植えられない。大きいものは畑を乗り越えて庭にまで進出している。
ちなみに植えてあるのは、みかん、ラズベリー、ブルーベリー。でかい方は桃、杏子、梅。ついでに苺は野菜のスペースに作っている。
なので、梅酒などはあまり買わない。基本的に手作り。(←これもおばあちゃんに教えてもらった。)
今日はみかんが30個ほどと、桃が3個取れた。みかんはレギュラー陣に配ろう。
桃はやらん。もったいないし。


実はもうひとつ、花壇がある。何を作っとるかやと?勿論牡丹や。当然!
散った花びらは、花壇の土に混ぜておく。
すると肥料になって、また綺麗な大輪を咲かせてくれる。
こないだ髪に差したら、白石に襲われかけた。全速力で逃げた。
一番綺麗なやつを見て、千歳は紅色と主張した。俺にはワインレッドに見えたけど。
たまに環境条件によって変色体が見つかるらしい。
見つけたら写メっとこ。


うわ、もうこんな時間や!
少しでも朝練に顔出しておかないと、白石にド叱られる。
急げ。
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