水晶の群生地(庭球CP無し)
□君に出会えた奇跡
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卒業式の翌日、白石部長からの緊急連絡網によって集められた、顧問を含むレギュラー9人。
え、『9人』だって?
ええそうです。9人で合ってるのです。
なぜなら今日は…
白石が再度確認をします。
「ほな、当初の計画通り、作業を進めたいと思います。ケーキはオサムちゃんに任せて、部室の飾り付けは俺とユウジ、小春。小春は花係も兼用な。」
「任せて蔵リン!ユウ君頑張るわよ!」
「小春と一緒なら何でもやったらあ!」
「んで、買い出し班は健二郎、千歳、金ちゃん。健二郎、金ちゃんの事しっかり見といてな。」
「ああ、任せえ。」
「金ちゃん。いい子にするんよ?」
「おう!ワイ大丈夫やで!」
いや、お前も不安要素あるし…と言いたげに健二郎が千歳を一瞥しますが、気付かれませんでした。
「さて残るは、今回の主役を呼びに行く係や。光にやってもらおか、お前口堅いし。」
「ーッス。巧いこと誘い出してきますわ。」
「白石はん、ワシはどうすればええんや?」
「ああ、銀さんは貴重な力仕事要員や。何があるか分からんさかい常に待機しといて。」
「承知した。」
白石の檄により、皆の士気が高まります。
「ほなやるで!徹底的に祝うぞ!!」
『おーーー!!!』
どんなパーティになるのでしょう。
「三年が皆進路決まった後でよかったわ…。」
皆が散った後でそう安堵する白石がおりました。