転がる黒真珠(庭球・高校生)

□『待受にしたら殺してたと思う』
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「あ〜ら、これって若旦那?可愛い〜vv」

そう言って親彦が持っているのは、金魚の入った袋を顔の高さまで掲げて得意そうに微笑む少年の写真。
即ち、幼少期の忍だった。
浴衣を着ているのは、それが夏祭りで撮られた物だからだ。
「何を見てる。返せ」
忍が取り返そうとして掴みかかると、親彦は写真を持つ手を高く上げて、からかうような素振りをみせる。
忍が彼の金髪(ちなみに脱色)を掴み上げて「返せ…」と凄んだところで、ようやく観念した。
「それにしても、若旦那にあんな時期があったなんてねぇ。」
「もう忘れた!」
そっぽを向く忍。顔を手で覆ってはいるが、親彦の前では、そんなものは照れ隠しにもならなかった。
「そんなに怒らないで。お詫びにワタクシの写真も見せてさしあげるから。ね?」
『親彦(幼少期)の写真』と聞いて、忍が微かに反応した。
(まさか、あの頭は小さい頃からずっと……?いや、それは無いか。
いずれにせよ…)


「どう若旦那。今からワタクシのお家に行かない?」
「ああ…一応気になるので見ておきたい(頭髪的な意味で)」


《END》

捏造しまくりですみません…。
一応都家は地元ではそこそこの旧家で、純日本家屋だという設定です。
若旦那は和服好みで、学校では縁なし眼鏡をしていたら萌え死ねます。
何となく若旦那は文系的なイメージ。
(フラワー姐さんは理系)

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