妄想の小部屋
□コンサート企画(中,木,剛)
1ページ/8ページ
どんっ。
「いたた…」
前を歩いていた木村が突然止まったもんだから、後ろを歩いていた剛は木村にぶつかってしまった。
「ごめんね。木村くん。」
しかし木村の返事はない。ただ一点をじーっと見つめている。
「どうしたの?」
剛も木村の目線の先を見つめる。そこには人目を気にしながらこそこそと楽屋に入る中居がいた。
何してんだろ、と剛が呟くと、木村が子どものような顔をして、見てみようぜ、と中居の楽屋へ向かう。
「あ、待ってよ。」
置いていかれそうになった剛も慌ててついていった。