笑え。

□四章
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「………ん…」






…すぅ…すぅ…












「…ぐえっ!!」




左近「ちょ、殿!」



「ぐるじい……あれ、目の前が真っ暗だ…」

左近「お嬢ちゃん…」

三成「貴様は本物の莫迦だな」

「え、苦しいよ!真っ暗だよ!」

左近「殿、そろそろ辞めて上げてくださいよ」

三成「………ふん」


三成さんの〈ふん〉を合図に
息苦し差がなくなった
そして今気づいた顔に乗っている
ものをゆっくりと退かす…

眉間に皺が三割増し増しで鬼の様な顔をして腕を組み、私を見下ろしている三成さんを見つけ枕を顔に戻した



左近「え、お嬢ちゃん?」

三成「……………」

左近「くくくっ、もう遅いですよ〜やっぱりおもしれぇわ!」

三成「……………おい」

「………はい」




枕を外し、素早く正座をする
私の様子を見て一歩近づく三成さん









三成「…何か言うことはあるか」












「三成さん、左近さん」











「おはようございます。」








「ぐはっ!!!」

三成「そこに直れ!躾てやる!」

「いや、もう叩いてますっ」

三成「煩い!」

「さ、左近さんっ!!」

左近「し〜らねっと」

「なっ!」

三成「正座を崩すな莫迦者!!」

「………はい」








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