短編集
□僕の怖いもの、君の怖いもの
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「ここがそうなのかな?」
段々と暖かくなってきた今日
私は大和の仕事場に来ています
なぜ、そうなったのか
今日学校がお休みの私
朝、大和に朝ごはんとお弁当を作り、大和をお見送りしたあと
洗濯物を干していました
すると
プルルルルル
と電話がなりました
「はい?」
(こちら、大和の家ですか?)
「そうですが、どちら様でしょうか」
(わたくし、大和の同僚の高橋と申します。 名無しさんさんですか? )
「はい、そうです。いつもお世話になってます」
(こちらこそ、いつも 名無しさんさんのお話聞いてます )
「え」
(あははは!そうなんですよ。それでですね、お願い事があるのですが)
「はい」
(大和がですね、書類を忘れたみたいで、○○○○企画と書いてある書類ありませんか?)
もしかして、昨日テーブルで見た
「少々お待ち頂けますか?」
急いでテーブルに確認に行くと
ファイルに挟まれた書類だけが
見事に置いてある
中を確認すると○○○○企画と書いてある
「お待たせしました、ありました」
(よかった。その書類をですね、今日の会議で使うんです。申し訳ないですが、持ってきてもらってもいいですか?)
「すみません。わかりました。何時までに行けばいいですか?」
(お昼すぎからの会議ですので、13時までにお願いします。手間をかけさせてしまいすみません)
「いえいえ、こちらこそ、すみません。お電話ありがとうございます」
(では、お待ちしてます。失礼します)
「はい、失礼します」
というわけで、私は大和の会社に行くことになりました
オフィス街で、ビルがいっぱい並んでいるどれかが大和の会社
あ、このビルか。
大きなビルで、入口も立派なビル
お洒落な方々が出入りをいている
よかった、私もお洒落をして
といってもブラウスにカーディガンをはおり、綺麗な花柄のスカート。
いい日差しだけど、すこし風があり肌寒い。薄いストール持ってきたらよかった
ビルの中に入り、受付のところへ行く
受付嬢「おはようございます」
「おはようございます、あの高橋さんに頼まれて書類を持ってきました」
受付嬢「お待ちしておりました。高橋に連絡いたしますので、少々お待ちください」
とても綺麗な受付のお姉さん
優雅にテキパキとしている
受付嬢「いま、こちらに向かっていますので、椅子に座ってお待ちください。」
少し離れたガラス張りの所に案内をしてもらった。
高級そうな椅子やテーブルがガラス側にずらーっとあり、何人かコーヒーを、飲んで座っている
受付嬢「失礼します」
私が座ると、受付のお姉さんがコーヒーを持ってきて下さる
「ありがとうございます」
すごい所だ
初めて来たけど、こんなに大きな所だとは思ってなかった
コーヒーをいただいて、感心していたとき。
高橋「君が 名無しさんさん? 」
「あっ、はい!高橋さんですか?」
高橋「そうだよ。わざわざごめんね」
どうぞ座って、といい、高橋さんも向かい側の椅子に座る
「すみません、これが書類です」
高橋さんに封筒に入れた書類を渡した
高橋「わざわざ、封筒に入れてくれたんだ。ありがとう」
「いえ。あの、大和は?」
高橋「もうすぐ来ると思うよ。へぇ〜君が 名無しさんちゃんか 」
高橋さんはにやにやと、テーブルに肘をつき、見てくる
高橋「なるほどね〜」
ん?なにがなるほどなのか。
よくわからないが、早く大和が来てくれることを祈るばかり
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