novel

□紅の優しさ
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俺はいつものように・・・
腐りきった空に目を丸くして
見入っていた・・。

俺はいっそう消えたいと思った。

俺の横を一匹の黒猫が通り過ぎる

俺はそいつにお前幸せ?と
心で問いかける・・・けど・・
そいつは何もかも見抜くような
鋭いそれでいて穢れの無い目で
俺を厳かに睨んだ・・・
だけど
俺はちっとも怖くなんか無い
むしろ悲しいよとっても・・さ

なぜお前は・・お前は・・

言葉お無くした俺に
問いかけるように啼くそいつの声
・・が・・・
俺の心を蝕んだ

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