恋は盲目。
□1/3どころか1/100も伝わらない。
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この曲を聞くと思い出すんです。
いぇ、頬にバッテンの男ではなくて…
そう。
私が仕えるお嬢様と…
一人の男を…
お嬢様の鈍感ぶりにも暫し感銘してしまいそうです。
あれだけ…キスやらされても…
『あの男っどういうつもりなのよー!!だいたいなんでキスなんかするのよ!!!』
お嬢様、真人とよくキスなさってるじゃないですか…
『真人はね…別なのよ……だいたいキスっても、あの男みたいのじゃないもん!可愛い〜千代〜ちゅっって感じだから許されるの。なのにアレは何!?もしかして私侮辱されてる?まじでかよ〜そうよね〜っくそ〜』
えぇ、百分の一どころか万分の一も伝わってなさそう。(多分伝わってない)
振り回されてるお嬢様。
『奥野、セイロン飲みたいわ』
『あ…オレンジペコーしか…』
『あれ?たしか…こっちに…あったわ』
『私としたことが…申し訳ありません…』
『気にしないで、一緒に飲みましょう?奥野、セイロンとアールグレイ好きでしょう?』
お嬢様が好むのはアッサムや、ダージリン。
なのにわざわざセイロンやアールグレイ…すべての種類を実家から手配させるように言っていた。最初の鞄にもアッサムとセイロンは入っていた。
私にはその気遣いがとてもうれしいです。
お嬢様…
貴方には幸せになってもらいたいです。
壊れるほど愛して…
あぁ…家が半壊…
壊れていく家。
はぁ…