感情のジグソーパズル。

毫末な誤解と誤認。
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主が怒る。彼は一人になると頭が冷える。真っ赤な髪の毛と同じく熱い性格の主。相容れない様に石の様に頑固で冷めている。だけど、ただの頭でっかちではない。ちゃんと罪を認める事ができる人。ふと、思うんだ。幼い頃に勝利が何か重要な事を教えてくれた気がした。今では思い出せない。ただ、寂しいとか辛い悲しいって思いが先に出て思い出せない。そんな時に限って私は主と並ぶグウェンの姿を見るの。静かに一歩下がって反対に走り出す。涙がこぼれていくみたいに、何かが壊れて地面を踏む度に何かが割れる。立ち止まったら落ちてしまいそう。でも、今の私は一人じゃない。そろそろあの人以外を見つけなければ私は…ずっと井戸の中。手を伸ばしてくれる人は沢山いる。例え彼の手がなくても私は上を向いてしがみつく。私が幸せになって貴方を幸せにしてあげよう。私は貴方の自慢できる娘でありたいから。








心の引っ越しの準備をしなくては。









下唇と切れた唇。
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