感情のジグソーパズル。

赤色の魔女は飼い主。
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今日も貴方は「可愛いから仕方ない」と言う私には安易な理由で、姉様の"もにたあ"をしている。時々聞こえる悲鳴にびくつきながらも私は少し離れた場所で事務的に姉様の手伝いをする。貴方は姉様にどんなひどい事を強いられても結局は溜め息ひとつで引き受けるいい人。同時に嫌な人。この感情はなんなのだろう?解らない。でも…私が知ってる事は…絶対に姉様には手を挙げない。それは紳士なのかなんてどうでもよかったし、姉様を叩いたりなんかしたら私が許さなかった…そんな訳の解らない感情が込み上げて息苦しくなってそっと外に出る。貴方はもう私を探し回ったりはしてくれない。凄く寂しい。血盟城の中庭でボンヤリしていると時々アーダルベルトが来るの。私は愚痴やこの感情が言葉に出来なくて、もどかしくて…涙がただ零れる。そんな私を「餓鬼」と言ってくれるのはアーダルベルトだけになっていた。








我が儘とヤキモチ。













解ってる、貴方はオトウサン。
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