★弁護士・梨央の甘い誘惑★
□弁護士になる前/(制作中)
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「お邪魔しま〜す♪」
休日、暇であった華奈美は梨央からの家へ誘いがあり、億ションに訪れた。
何回でも訪れているが、華奈美は何回来てもこの豪華な家に圧倒され、慣れない。
「いらっしゃい。…ゴメンね、急に呼び出して。俺、久しぶりの休みだしどうしても華奈美ちゃんと過ごしたくて」
「梨央さん///…ありがとう。私も暇してて丁度梨央さんに会いたいな〜って思ってたところ//…だった…から」
「そっかぁ!それは良かった。あぁ…この日のために山のような仕事に耐えて来たような気がするよ。暫く俺の可愛い華奈美ちゃんに会えなくてとても寂しかったよ。せめて二人っきりの時くらい君に触れさせて…」
梨央はいきなり華奈美を抱きしめた。いつもの様に耳元で囁くところも毎度のこと。
そして華奈美が顔を真っ赤にして何も言わず抱きしめ返すのも毎度のこと。その時。
プルルルルル…
邪魔をするように電話がなる。梨央は全く電話に出る気がない様に抱きしめたままだ。
「梨央さん、電話鳴ってる…//」
「ほっておいて大丈夫。今日は仕事は休みだし。急用な要件なら留守番にメッセージを入れると思うし」
しかしその電話は長い間コールの後もずっと続いていた。
「梨央さん…やっぱり出た方が…」
すると梨央は深いため息を出し、華奈美から放れると又もやため息。
渋々未だに鳴り続けている電話に出るため、隣の部屋の出口に向かった。
「ゴメンね…このうるさいの止めてくる。ソファーに座って待ってて!ついでに昨日自分で作ったシフォンケーキと紅茶持って来るね」
「わぁー!!シフォンケーキ!!ヤッター!あ!お手伝い…」
「大丈夫だよ!すぐ持ってくるから待ってて♪」
「はい…///」
梨央の爽やかスマイル+フェロモン風味を出されたからには華奈美は頷くことしかできないのだ。
梨央が部屋から出て行くと、華奈美は言われた通りソファーに腰を下ろした。
(梨央さんのスマイルには一生かかっても敵わないわ…)
華奈美は携帯をいじり出したが、すぐに飽きてしまい暇になる。そして周りを見渡した。
(相変わらずあり得ないほど広い部屋ですこと。家具などもあり得ないくらい高いのだろう)
ふいに近くにあった本棚へ目を向けた。
法律関係の分厚い本がたくさん並んでいる。その分厚い本には何枚ものチェックシールが貼られている。
「法律の本が一杯!梨央さん毎日の様にこの分厚い本をチェックしてるんだよね…スゴいな〜」
立ち上がり本棚を見ていると、端に一冊だけ題目の書かれてない赤い本を見つけた。
「ん〜?これは何だろう?…見たい!でも…私が見ても大丈夫かな?いいかな?」
好奇心旺盛の華奈美は一冊の本が気になってしょうがなかった。
(梨央さんに限って…ヤバい本ではないと思うし…。でも見たい!)
「梨央さんっごめんなさい!!す、少しだけ!」
華奈美は覚悟を決めて本棚からその一冊を取り出した。
「アルバム?…キャー!これって梨央さんの小さい時の写真!梨央さん小さい!可愛い〜!」
そのアルバムを開いていくと赤ん坊から幼稚園児の梨央の写真を見つけた。
「ふふ、梨央さん楽しそうに笑ってる!それにしてもいつもたくさん女の子が写ってる…。小さい頃からモテモテ…」
トントン。
「華奈美ちゃんお待たせ。入るよー」
「あっ…梨央さんお帰りなさい」
「うん!ゴメンね。仕事のことで電話が長引いて。あ!ケーキ食べて……」
梨央はチョコレートケーキを華奈美に渡すと自分のアルバムが華奈美に見られていることに気が付いた。
「か、華奈美ちゃん!!それ俺のアルバム!何で?奥にしまったはずっ!」
「え〜と、本棚の端に見つけて!ねぇ、梨央さん可愛いくて!!」
華奈美に小さい時は可愛かったと言われたら梨央は何も言えない。梨央は華奈美の隣に座ると渋々小さい頃の写真を華奈美と見ていった。
「…あ〜これは年少時のお遊戯会の写真だね。懐かしいな〜。」
「梨央さん!私梨央さんの小さい頃の知りたい!!」
「え!!…そうだな〜。じゃあ簡単に話そうか。弁護士になろうと思ったきっかけも話すね」
梨央は自身の幼い頃の記憶を辿って話し出した。