★弁護士・梨央の甘い誘惑★

□弁護士VS検事+秘書(製作中)
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「先生〜助けて!!私もうどうしていいかわからないの〜うぅ」

いきなり事務所に短髪の少し背の高い女性が泣きながら、梨央に抱きついた。梨央は立ちながら書類に目を通しているところだった。

「!?…と、とりあえず落ち着いて下さい!!お話しを伺いますから!と、とりあえず離れて下さいっ!!」

(いくら綺麗もの好きだからってこれはまずい…!こんなところ華奈美ちゃんにバレたら…)

たが女性は泣きまくっていてそれどころじゃないようで、中々離れる様子もない。

「先生…大丈夫ですか?」

近くで書類作成をしていた柴田が梨央に話しかけた。

「だ、大丈夫じゃないです!助けて下さい!お願いします、柴田さん!」

梨央が頼み事するなんて中々ない。それに見ず知らずの人が梨央に抱きついている現状に流石の柴田も怒りが立ち込めてくる。
柴田は女性を梨央から無理やり離れかせ、女性に話しかけた。
「お客様、乱暴な振る舞いをしましてすみません。依頼でしたらお伺い致しますのでこちらのソファーにお掛けください。」
「あ!すみません…私とりあえず先生に助けて欲しくて…」

「大丈夫ですよ。貴女のような素敵な女性に抱きついて頂き光栄です。さぁ、私のハンカチで涙を拭いて下さい。貴女には涙は似合いません!どうか私に笑顔を見せて下さい」

梨央は女性にハンカチを渡し、素敵フェロモンを振り撒いた。女性は首まで真っ赤になり、梨央に目が放せなくなっている。同じ部屋にいた女性社員は勿論そして男性社員さえもフェロモンにやられていた。
梨央のフェロモンは部屋中に広まるらしい。

柴田は慣れているから大丈夫だが、毎回辺りの反応を見て、梨央のフェロモンは恐ろしいと思っている。勿論本人は自分からフェロモンが出ること何て知るよしもない。
「…今日の先生は一段とフェロモンが増してるわね〜!もう私ダメかも…」

「ハァ〜堪らないわ。先生のフェロモンがあるから辛い仕事も堪えれるのよね〜」

女性職員は梨央のフェロモンを仕事の癒しにしている。

「私…もうダメ〜堪らない!」
1人の女子職員が梨央のフェロモンにやられ倒れた。梨央のフェロモンは癒しに最適だが、そのフェロモンには限度があり、ある程度の数値を超えると彼女の様に倒れてしまうらしい。

月に二人は堪えれなくなり倒れ暫く使い者にならなくなる。

柴田は何故梨央はホストにならないのか疑問に思うほど、彼にはあっているような気がしているが、それを言ったら最後。仕返しに何をやられるかわからない。

「…ということ何ですが、何とかなりませんか?」

「わかりました。調べてみます。何かわかり次第連絡致します。」

「ありがとうございます、先生!何とお礼を言えばいいか…」
「いいんですよ。それにまだ解決できた訳ではありません。一緒に頑張りましょう、ね?」

「は、はいっ///宜しくお願いします…」

(またもや梨央の奴、信者を作ってるよ…。)

依頼者は顔を真っ赤にして帰って行き、柴田は依頼者が帰ったことを確認すると深いため息をついた。

「柴田さん?ため息ついてどうしたんですか?お疲れですか?」
柴田の背後から梨央が声をかけてきた。

「いえ。大丈夫です…それより先生。この書類に全て目を通してサインをお願いします」

柴田が山積みの書類を机の上にドシンと置いた。

「ゲ!…何この量。俺を殺す気?…」

「先生なら大丈夫ですよ!ハハハ。ほら先生、話している暇があるなら書類を」

「はいはい…やりますよ!…鬼秘書めー覚えてろ〜」

梨央は渋々に山積みの書類を持ち、奥にある自身の仕事部屋へ入って行った。
柴田は梨央を見送ったあと、途中の仕事をし始めた。

いつもと変わらない平和な日常。だが人生はそんなに甘くない。こうしている間にもあの男が刻々と動き出している。

柴田は嫌な予感を感じ、体を震えながら仕事を続けた。
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