頂き物
□真鍋京子様から その2
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とりあえず、コーヒー二つを注文すると、黄色いダルマ頭が素直に頷き奥へ。
その間、三つ目のダルマ頭が話しかけてきた。
【兄ちゃんら、でぇとか?】
「ーーーーーーいや、そういう訳じゃ」
【照れんでもええがな!!仲良く出来るっちゅうのはn「お前は余計なことを言うんじゃねぇっ!!」
赤いダルマ頭が、間一ミリ秒でダルマ頭をつかみ、激しく揺さぶった。
【わわっ!!!!ーーーーなっ、何すんねんな大作はん!!酔う!酔うー!!】
ジタバタと、茶色い手足と尻尾をばたつかせるダルマ頭。
その光景を、呆然と見つめる二人だが。
(ーーーーーーやっぱりこの人、大作さんだ)
容赦ないツッコミぶりに、メガロは確信を持つ。
「コーヒー、できた」
黄色いダルマ頭が、コーヒーをテーブルに置いたがーーーー
なぜか傍らには、小ぶりのケーキが置かれる。
爽やかなオレンジの香りで、色も可愛らしいパステルオレンジ。
オレンジクリームの表面にボーダーのエンボスが入り、これまた可愛らしくミントが乗っている。
「サービスだ」
黄色いダルマ頭が、そう告げた。
ガイガンは、ケーキを見つめ素直に聞いた。
「これは、何というケーキだ」
黄色いダルマ頭は、ガイガンに対し自信を持って、こう言い切った。
「モゲラだ」
ーーーーーーーーーーーーーーーー。
(はい?)
呆然とするメガロの一方、ガイガンは素直に納得した。
「なるほど。ケーキの表面に入った筋彫りが、モゲラに似ているのか」
「いや、何でそこまでわかるんだ!?」
「さっきも言っただろう。地球防衛軍を見たからな」
「ーーーーーーーーーーー;」
結論ーーーーーーーーーーーーー
コーヒーは旨かった。
ケーキも、信じられないくらい旨かった。
ただーーーーーーーーーーーーー
「一見さんにはキツいな」
何故か、脱力感に襲われるメガロ。
そんな彼に帰り際、赤いダルマ頭の男はこう言葉を投げた。
「貴重な意見は、今後の参考にさせて貰う」
その後「すまなかった」と素直に言われ、反対にメガロが恐縮した。
(大作さんも色々、苦労してるんだなぁ)
何となく、働く大人の事情をリアルに知ったメガロだった。
(おわる)
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真鍋さんから頂きました、コラボSSでした。
真鍋さん宅の『戦場のメリーさんの執事』参照のことです。
他にもカフェテリアX、M宇宙ハンターカフェも何処かの異世界で見られるかも?
真鍋さん、このたびは素敵SSをありがとうございました!