頂き物

□真鍋京子様から その2
2ページ/2ページ




とりあえず、コーヒー二つを注文すると、黄色いダルマ頭が素直に頷き奥へ。
その間、三つ目のダルマ頭が話しかけてきた。


【兄ちゃんら、でぇとか?】

「ーーーーーーいや、そういう訳じゃ」

【照れんでもええがな!!仲良く出来るっちゅうのはn「お前は余計なことを言うんじゃねぇっ!!」


赤いダルマ頭が、間一ミリ秒でダルマ頭をつかみ、激しく揺さぶった。

【わわっ!!!!ーーーーなっ、何すんねんな大作はん!!酔う!酔うー!!】


ジタバタと、茶色い手足と尻尾をばたつかせるダルマ頭。

その光景を、呆然と見つめる二人だが。


(ーーーーーーやっぱりこの人、大作さんだ)


容赦ないツッコミぶりに、メガロは確信を持つ。


「コーヒー、できた」


黄色いダルマ頭が、コーヒーをテーブルに置いたがーーーー

なぜか傍らには、小ぶりのケーキが置かれる。
爽やかなオレンジの香りで、色も可愛らしいパステルオレンジ。
オレンジクリームの表面にボーダーのエンボスが入り、これまた可愛らしくミントが乗っている。


「サービスだ」


黄色いダルマ頭が、そう告げた。

ガイガンは、ケーキを見つめ素直に聞いた。


「これは、何というケーキだ」


黄色いダルマ頭は、ガイガンに対し自信を持って、こう言い切った。

「モゲラだ」


ーーーーーーーーーーーーーーーー。


(はい?)


呆然とするメガロの一方、ガイガンは素直に納得した。


「なるほど。ケーキの表面に入った筋彫りが、モゲラに似ているのか」

「いや、何でそこまでわかるんだ!?」

「さっきも言っただろう。地球防衛軍を見たからな」

「ーーーーーーーーーーー;」



結論ーーーーーーーーーーーーー


コーヒーは旨かった。


ケーキも、信じられないくらい旨かった。


ただーーーーーーーーーーーーー










「一見さんにはキツいな」




何故か、脱力感に襲われるメガロ。
そんな彼に帰り際、赤いダルマ頭の男はこう言葉を投げた。


「貴重な意見は、今後の参考にさせて貰う」


その後「すまなかった」と素直に言われ、反対にメガロが恐縮した。


(大作さんも色々、苦労してるんだなぁ)


何となく、働く大人の事情をリアルに知ったメガロだった。







(おわる)


÷÷÷÷÷÷÷÷÷

真鍋さんから頂きました、コラボSSでした。
真鍋さん宅の『戦場のメリーさんの執事』参照のことです。

他にもカフェテリアX、M宇宙ハンターカフェも何処かの異世界で見られるかも?

真鍋さん、このたびは素敵SSをありがとうございました!
 
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ