復活短編
□お弁当
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「このお弁当クロームが作ったの!?」
お昼休みの並中、屋上で綱吉とたまたまリボーンに呼び出されたクロームは二人、遅い昼食タイムをとっていた
「うん・・・・食べる?ボス・・・・・」
「いいの?じゃ遠慮なく、いただきまーす」
「どう・・・・かしら?」
クロームは綱吉の様子をドキドキしながら見つめていた
「うん!美味しい!クローム料理上手だね」
「本当・・・?」
「うん、特にこの卵焼きが美味しいね」
「・・よかった・・・・ボスの口にあって・・・」
クロームはほっとした様子で胸をなでおろした
「ボスのお弁当・・・・・美味しそうだね、少しもらっていい?・・・」
「あ!いいよ、はいクローム、どうぞ」
「ありがと、ボス」
クロームは綱吉に差し出されたお弁当を食べた
はたから見ればおかずのあげあいだ
「美味しい・・・・・」
クロームは驚いていた
前から、綱吉の母親の料理美味しいという評判は聞いていたが、予想以上の美味しいにクロームは驚いた
(こんな美味しいんじゃ・・・・私のお弁当が霞んで見えてくる・・・)
あまりの実力の差にクロームは自分を惨めに感じた
(ボスに・・・・美味しいお弁当を食べてもらおうと頑張ったけど・・・やっぱりボスのお母さんには勝てないの?・・・・・)
「クローム?どうしたの」
「え・・・・・なんでもない、ちょっと考え事してたの・・」
「そっか・・・・またクロームのお弁当食べさせてね」
「うん・・・・ボス」
そしてクロームは昼食を済ませると足早に帰ってしまった
お弁当
家に帰るとそこにはエプロンをつけたクロームと母さんがいた
「クローム!?なんで家に」
「修業・・・・・」
「修業!?」
「クロームちゃん料理を私に習いたいってきたのよ。でね今、料理教室みたいなのをしてるのよ」
「・・・花嫁・・・・修業なの・・・」
「え?何クローム?」
「ううん・・・なんでもないよ、ボス」
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