復活短編
□雨の日に・・・
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ざあぁぁぁぁ
雨期に入った日本ではその日は雨だった
そんな中、傘をさして道を歩く二人の男女がいた
「今日も・・・雨」
「うん・・・・梅雨だからね」
クロームが憂鬱そうに空を見上げると綱吉が苦笑いしながら答えた
「クロームは、梅雨嫌い?」
「ううん・・嫌いじゃないけど、こう毎日雨だと少し気が滅入ちゃって・・・」
クロームは溜息を尽きながら視線を空から綱吉に戻した
「そっか・・・でも梅雨が終わればきっと楽しいことが待ってるからさ!」
「楽しいこと?」
クロームが首を少し傾げる
「うん・・・・梅雨が終わったら夏だからね」
「うん?・・・・」
「今年の夏休みは一緒に色んな所に行こうね、クローム」
綱吉はクロームの頭を傘を持っていない方の手で軽く撫でながら、微笑んだ
「ボス・・・・・」
「夏休みになったらさ、海だのプールだのお祭りだの行ってさ、一緒にいっぱい思い出作ろうね」
「ボス・・・」
クロームはさっきまでの憂鬱そうな表情から一変、プレゼントを待ちきれないような子供の表情に変わっていた
「早く梅雨終わらないかな・・・?」
「あと数週間くらいの辛抱だよ」
二人はこれから来るであろう夏に期待しつつ、梅雨の雨の中を二人でゆっくりと歩くのであった
雨の日に・・・・
今から夏が楽しみ!
END