FF7 SHORT DREAM SIDE・R

□LED
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その日、出勤した俺とレノにツォンが何事もないように告げたのは、なんて事ないいつもの反神羅組織壊滅の任務で。

ちょっとばかし規模が大きいのでロッドとイリーナを連れてオフィスを出た時は、まさかこんな事になるなんて思ってもいなかった。



地上約1000mで起きた爆発は軽々と俺たちを吹き飛ばし。



落ちかけた俺はなんとか崩れてくる瓦礫に次々と飛び移り、しっかりとした足場まで辿り着いて視界の端に流れていく紅を見つけた。





「―――っ、レノ…!」





慌てて伸ばした手は指先を掠めただけで。





一瞬、目を見開いたアンタは、諦めたようにちからなく笑って落ちていった。



「おい、カノンっ!?」



止めようとしたロッドの手を振り払う。

階段や動くかアテにならないエレベーターを待っている余裕はない。

レノを追うように、その場から飛び降りた―――。















落下中に大分風に流されたらしく、着地点にレノの姿はなかった。

エアロガで減速して衝撃は最小限に喰い止める。





…レノはエアロ系のマテリア、持ってなかった。





持っていれば機転の利く男だ、無事な姿でそこら辺から現れる筈。
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