FF7 SHORT DREAM SIDE・R
□TELL ME
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神羅カンパニー総務部調査課―――。
書類を書き終えたらしい隣の席の愛しいお姫様は、今日も誰かにメールを送るべく携帯をカコカコ。
「―なぁ、カノン?誰にメールしてンだ、と。」
俺は言外に「男じゃねーだろうな」と含ませたが、カノンはこちらを見向きもせずにあっさりと。
「…ジェネシス。」
などと答えて下さった。
(ジェネシスだぁ〜…?!くっそ!!)
パチンと閉じられた携帯にすら思わず嫉妬する。
…ああ…俺、いつからこんな情けねぇオトコになっちまったンだろうな、と。
苛々しながら目だけでカノンを追うと、完璧に仕上がったらしい紙の束をツォンさんのデスクに置く。
「ご苦労だったな。今日はもう上がっていいぞ。」
「…あぁ。」
短く答えると俺になンか一瞥もくれずに帰ろうとするカノン。
…そりゃねぇだろ。
仮にも俺とオマエは付き合ってて、しかも親公認で同棲までしてるってのに。
「待てよ、カノン!俺も一緒にかえ「お前は溜った書類が片付くまで帰さんぞ、レノ!!」……………ハイ。」