FF7 SHORT DREAM SIDE・R
□FLAME
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悲しくて
(ママハ僕ガ嫌ナノ?)
寂しくて
(愛シテルッテ抱ッコシテ…。)
ツラくて泣くと、煩いってまた殴られた。
『あんたなんか、産まれてこなきゃよかったのよ!』
…産んでくれ、なんて頼んだか?
…生かしてくれ、なんて頼んだか?
産まなきゃよかっただろ。
捨ててしまえばよかっただろ。
…殺してしまえば、よかっただろ。
初めてこの手を濡らした赤が母親のモノだったなんて、何て滑稽な悲劇。
その日はいつもより酔っていて、手加減なんて全くなかった。
何時間も殴られ続けて、気を失えばまた殴られて起こされるの繰り返し。
堪えかねた俺は
キッチンに出しっぱなしだった包丁で
酔い潰れた女を刺した。
何度も何度も何度も、
狂ったように何度も刺して
動かなくなっても
まだ刺して。
母親だった女はただの肉の塊に。