FF7 SHORT DREAM SIDE・R

□D.O.D(DRINK OR DIE)
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…こンな女はハジメテだぞ、と。



今まで誘った女に断られた事のないレノにとっては、全く自分を受け入れないカノンに腹が立って仕方ない。





見てろよ…。
そのツンケンした高飛車な仮面をベッドの上で剥がしてやる。
どんなに淑女ぶった女だって一皮剥けばアンアン喘いで男を求めるタダの牝。
好意があるように見せといて、こっちに傾いてきた頃手酷くフッてやる。
この俺をコケにした仕返しじゃ、同じ職場の後輩だって?関係ねぇな、痛くも痒くもねぇ。





そんなレノの歪んだ思いなどこれっぽっちも知らず、カノンを含めた他のタークスはその日の仕事を順調にこなすのだった―――。





後日…。

何時もは24時間明かりが付いているタークスのオフィスも、今夜ばかりは暗く静まり返っていた。

そしてミッドガル某所の居酒屋には葬式帰りかと勘違いされそうな黒服の集団が。



「飲めよ、カノン!今日はオマエの歓迎会なンだからな、と。」



ちゃっかりとカノンの隣をキープしてピッチャーを傾ける。



「…どーも。」



相変わらず無表情で女の癖に低い抑揚のない声だが、嫌がっている様子はないと感じたレノはどんどん勧める。

ジョッキの2/3も減ると注がれるビール。


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