HIDE YOUR FACE
□キミのコエ
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こいつ、絶対解ってやってんだろ?
「…で、何がエロいって?」
落ちないように腰に片手を回し、片手で食事再開。
因みにかのんはもう食った、ソファーの所のテーブルの上に菓子パンの空き袋が1つと野菜ジュースの小さな紙パックが転がってる。
てかな、ちゃんとした飯食え。
女の子なんだから、いずれ大事な母体だろ?
「あぁ…秀ちゃんの声。」
「…ぶっ?!」
「ちょっ…ヒデ!!」
思わず頬張ってた炒飯、稲田クンに向けて噴出。
ごめん。
「何よ、それ?」
俺の声の、どこがエロいっていうのさ。
「ふーしぃぎなぁ言葉でぇおー話ししましょおっ、笑う角にはぁ中指立つーうっ…の、つーうっのトコ。」
あぁ、OBLAATね?
「それのドコがエロいの。」
「何かエロい、とにかくエロい。あと、低い声もエロい。A STORYとか聞いてると背筋がゾクゾクする。」
「ヒデの高い声と低い声がエロいってコト?」
「………ROCKET DIVEも一部、高くも低くもないけどエロい。」
ちょい待ち、お嬢さん。
「…高音も低音も普通の声もエロいんじゃねぇか。」
「うん。」
おいっ!!
「で、でもさ、かのん。ヒデの声がエロくても問題はないでしょ?」
そりゃそうだろ。
エロい声で人殺しは出来ないし、妊娠もしない。
「駄目。普通に聞いてたら問題ないけど、ヘッドホンして聞いてると耳元だからゾクゾクしてイッちゃいそうになる。」←
「「……………。」」
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