FINAL FANTSY 7
□SPECIALな僕ら
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「…今回はまた、ヤケに厳重だね〜。」
「そだね。」
あぁ、光が呆れて目ぇ据わらかしてる………。
…ま、この人数のSP見たら無理もないか。
上空には喧しく旋回するヘリが4機、ウチのSPが500人と外部からの追加が500人。
今日の常陸院家は何時も以上に物々しい。
何故なら今回の警備は外部発注、あの世界一の巨大企業・神羅カンパニーの精鋭部隊・タークスが担当しているから。
「ま…誰が相手でもカンケーないけどねっ♪」
光は頭の後ろで両腕を組みながらペロリと舌を出した。
毎年この日、僕と光は無断で屋敷を抜け出して秘密の場所へと向かう。
恒例行事と化したソレは、執事やSPたちの寿命を確実に縮めてくれる程、心臓に悪いんだとか。
まぁ、常陸院家の跡取り2人がSPもつけずに出歩いて何かあったら一大事だし、使用人の首も飛ぶだろうし…という訳で毎年この日の常陸院家は盆暮れ正月が一遍に来たような大騒ぎでSPの数が半端でなくなる。
そして今年は、遂にタークスまで投入されちゃって………。
ちなみにこのSP、僕らを守る為じゃなくて、あくまでも『僕らを外に出さない為』に居るんだよ?