FF7 SHORT DREAM SIDE・R

□オトコノコ、オンナノコ
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正体不明のマテリアがある―――今回の任務の内容は、そのマテリアの回収だった。
魔法マテリアなのかコマンドマテリアなのか、マテリアのカテゴリーすら解っていないというソレを手に入れる為にカノンと一緒に向かった先は、とうの昔に消滅した古代種の神殿。
元々人は来ない所だが、神殿がなくなった事で物好きなマニアも神羅カンパニーも見向きもしなくなった場所。

コンビを組んだカノンは昔、宝条にドラゴンのDNAと融合させられたヴィンセント・ヴァレンタインの娘―――俺の彼女。
博識なドラゴンの知識と確実な判断力で、その謎のマテリアがなんなのか解明しようとしたのだが…。



「………こんなマテリア、聞いた事ねぇ。」

「シャツがキツいぞ、と。」



確かにその謎のマテリアは、あった。
神殿があった場所、黒マテリアが落ちてた所に埋まって。



見た事もない紫色したマテリアが。



簡単に見つかったマテリアに、早速回収してヘリの中でじっくり調べよう―――なんて思いながら土中から取り出すと、途端にビカリ。
一瞬、強烈な光に目が眩み、焼き付いた網膜が完全に機能するまで暫しフリーズ。

別に何か変わったワケでも発動したワケでもなく、なんだこりゃとお互い顔を見合わせてヘリに戻った。











―――まではよかった。

ヘリの操縦席に座り上昇させた数分後、煙草を出そうとジャケットの胸ポケットの内側に手を入れて違和感。



なんだ…なんだ、これ?
胸に手が引っ掛かる。



平らな筈の俺の胸に。←



ある程度の高度に達したので自動操縦に移行し、ペタペタと胸を触ってみた。



「カノン…どうしたらいい、と。」

「…煙草、落としたのか?」

「そうじゃなくて…。」

「…ジッポ?」




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