FF7 SHORT DREAM SIDE・R
□お兄ちゃんは心配性
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夕方スタートの任務が終了したのが深夜2時過ぎ、報告書なンて書く気は起きないから現場から直帰、マンション着いたのが3時近く、風呂入ってベッドにダイブしたら既に3時過ぎていた。
一応、就業時間はあるものの、タークスなンてそンなンあってないようなモノ。
何もなければ朝9時から夕方5時まで、何かあったら臨機応変。
そンな感じ。
土日祝日、盆暮れ正月…無論クリスマスもイースターもありゃしない。
一般社員が夏休みだ冬休みだと浮かれている時に、タークスは通常営業。
………今年の夏休みは3日間、しかも季節外れでクラゲがうじゃうじゃ泳いでる海じゃ、女誘って遊びにも行けやしねぇ。
そンな、感じ。
………煩ぇ。
不快な電子音を撒き散らすプラスチックの塊を手探りで掴み、2つ折りのソレを開いて通話ボタンを押すと聞き慣れた上司の声。
大至急、社長室に来いとの事。
携帯の右上を睨むと、まだ早朝6時45分。
俺にとっちゃ、まだまだ早い。
…つか、こんな早い時間から何してンの、ウチのしゃちょー。
あの人が動けばタークスは勿論、秘書の皆様だって後ろ着いて歩かなきゃなンないのに。
まぁ、知ったこっちゃないが。←
半分寝たまんまの頭で髪をセットし、スーツを着てゴーグル装着。
バイクのキーを回しながら大きなアクビ、アクセル全開で駐車場を飛び出した。
「しゃちょー、失礼しますよ―――っと。」
再びアクビしながら社長室のドアを開けると、応接用のソファーに座った社長が膝の上にセーラー服の女を乗せていた。
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