FF7 SHORT DREAM SIDE・R

□HAPPY & HAPPY BIRTHDAY!
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………………………………………………ヤバい(-_-;)。










女には気紛れにしか物などやらない、アンタ。





けど…バレンタインデーに催促されてもチョコを渡さなかった俺は、執念深さは流石タークスのエース、狙った獲物は絶対逃さないんだと教えられた。










………ヤバい、本当にヤバい。










まだ雪が降るには早くて、けれどスーツだけじゃ流石に寒いこの季節、気の早い世間サマは既にクリスマス一色で楽し気だというのに任務帰りの俺は浮かない顔で焦っていた。





…今日はレノの誕生日。

しかもレノはだいぶ前から有休申請してバッチリ準備していて今日は休み。





特に祝って欲しいと言われたワケでも祝ってやると言ったワケでもないが、今朝出掛けに期待したようなあからさまな眼差しと「今日は早く帰って来れるよな、と?」とのオコトバを寄越されて、ああ祝って欲しいんだと無理矢理気付かされてしまって。



まぁ…今日はデスクワークだから定時退社出来るだろうし、スーパーにでも寄って買い物してレノの好きな物でも作ってやれば満足するだろうと思っていたら甘かった。
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