HIDE YOUR FACE
□真夏の夜の夢
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やー、ロスって日本と違って暑くても湿気がないから最高!
クーラー、ドライにしなくていいし。
なんて。
「「………あちぃ…。」」
今年はエルニーニョだかなんだかの影響で雨が多くて、心なしか湿気っててジメッとしてる。
それでも日本よりはいいんだけど…。
「ヒデ、かのん!出掛けようっ。」
「「ヤダ。」」←
「………お前ら…即答かよ(-_-#)。」
だってイナちゃん、こんな暑い中外出たら干からびちゃうよ?
それに俺、汗かきたくない。←
「えぇい、この引き籠もりカップル!!これを見ろっ。」
バーン!とイナちゃんの頭上に掲げられたのは、長方形の紙っ切れ。
「………何、それ?」
「お、喰い付いたね、かのん♪」
でろり、とソファーで溶けていたかのんが目だけを動かして訊く。
「遊園地のチケット、3人分!」
「「遊園地のチケットォ?」」
「そそ、行こうよ。」
「「暑いから行かない。」」←
「………お前ら。」
ウチん中で涼んでた方がマシ。
なんでこの炎天下…あ、曇ってる。
いつ雨が降るか解んねぇのにわざわざ外で遊ばにゃならんのじゃ。
蒸し暑いのに行列に並ぶ気なんか、かのんにだってないって。
「いーから準備しろぉ!!(`Д´#)」
「「はいぃいっ。」」
げ、イナちゃんがキレた!
俺とかのんは渋々(←)着替えてイナちゃんと一緒に遊園地へ。
あぁ…暑い…。orz
「イナちゃんの嘘つき遊園地だって言ったじゃないこのエロ河童!!!」←
「遊園地でしょ?!しかもエロ河童って………ヒデ、お前が俺に変な渾名付けるからっ。」
「だって風俗好きでしょ。」←
確かに遊園地だけどさぁ…園内のホラーハウスじゃん、此処。
「帰る!!」←
「せっかく、来たのにっ。」
「わたしがこういうの駄目だって知ってるクセに、イナちゃんの馬鹿!」
「………駄目だっけ?」
「あー…かのん、怖いの駄目なんだよね。」
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