FINAL FANTSY 7
□がんばれワカゾー〜新人タークスの苦悩〜
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毎日が只々退屈で
その退屈を紛らわす事が出来るなら何でも良かった。
何でも。
神羅カンパニー本社ビル1Fの正面玄関から左の特別展示ルーム。
たまたま目に付いたのが、まだCMも流れていない最新の大型バイク。
…レアもんだ。
それを盗みに忍び込んだ俺が頭(…は赤茶けてるけど)から爪先まで真っ黒なスーツなんか着ちゃって、一見リーマン風なのが笑える。
俺はロッド。
元はジュノンでも名の知れたギャングのリーダーだった。
…今は神羅カンパニー総務部調査課―――通称タークスの一員…です…。
今日は初出勤。
んで、初仕事はこのミッドガル八番街のスラムの警備。
はっきり言って超簡単…余裕―――の筈だった。
「カンタンなお仕事だから、んなに緊張すンなよ、と。」
そう嫌味ったらしく笑って俺を送り出して下さったのは、俺がタークスに入ってしまった元凶のレノ。
最悪なまでの真っ赤な髪とフザけた態度の癖にハンパねぇ強ぇ男。
そのレノのお言葉を鵜呑みして警備に当たってみれば、上司であるツォンさんから緊急コール。
アバランチによる魔晄炉爆破を阻止せよとのご命令。