婆裟羅 短篇 夢
□下剋上?いいえ単なる悪戯です。
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…全国の乙女の皆様。
イケメンが身悶えるの見たくありませんか?
わたしは見たいです!!←
「そーゆー訳で才蔵さん、媚薬下さい。」
「どういう訳だ、馬鹿者。駄目だ、何に使うか言え。あれは遊び半分で使う物じゃない。」
「うぅ…長がどうなるか見たいんですぅ〜。」
「何だ、佐助に使うのか。ほれ、俺の調合したので1番強力なの。」←
「うわーい、有難うございますー!頑張って長を乱してみますっ。」
「あぁ、頑張れ。」
さて、後はどうやってあの長に飲ませるか。
腐っても鯛は鯛、伊達にあの若さで真田忍隊忍頭やってない。
沢山の賞賛を欲しいがままにしてない。
実力は折り紙付。
(…う〜ん。)
「………どんだけ出来た忍でも、彼女の作った物は疑わしいのに食べちゃうんだねー。」
「………食べちゃマズいモンなの、これ?」
「まぁ、体に害はないけど媚薬が少々。」
夜中、任務を終えて帰って来た長に、お握りとお味噌汁作って持ってってあげた。
勿論、口に入る物全てに媚薬を入れて。
「ありがとー、俺様大感激!!」なんて大喜びしながら完食、今はお茶を啜っている。
無論、媚薬入り。
「媚薬ねぇ…何でまたそんなモン入れたのか解んないけど、俺様薬は効かない体だからね?」
「でもそれ、才蔵さんのですよ。」←
「…っ!?」
途端に長の顔色が変わる。
どんな毒にも耐性のある長が、唯一、才蔵さんの薬だけは(死にはしないけど)若干効く。
まぁ、毒飲んで痺れるくらいしか効かないが。
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