婆裟羅 短篇 夢

□彼氏の事情、彼女の事情
1ページ/14ページ






………俺様、





はっきり言って





目茶苦茶、困ってます!!

























「…おはよー…佐助ぇ…。」

「おはよ、かのんちゃん…って、ホラホラちゃんと真っ直ぐ歩こーね!じゃオバさん、かのんちゃん預かりまーす。」

「毎朝ごめんなさいね、佐助くん。ホラかのん!壁ぶつかるわよっ、しっかりして頂戴!!」

「…んぅ〜……。」



勿論、ぶつかる前に腕を掴んで止めた。
「行ってきます」とかのんちゃんのお袋さんに挨拶して、彼女の抱える大きなスポーツバッグを持ってやる。



(…ん?)



ふらりふらりと俺様の前を歩くかのんちゃんだけど。





(ス…スカート、短くし過ぎでしょ!!)





右に左に蛇行する度に膝上20cmの深緑のチェックのスカートがひらめいた。



(…見…えそう…!!)



嗚呼…朝っぱらから何て刺激的なんだ、俺様のお姫様は。





超低血圧なかのんちゃんを学校まで安全に送ってやる…何時からか俺様に与えられた重大な任務。






次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ