戦国BASARA

□サスデレラ
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※注意!※


童話『シンデレラ』パロです。
キャラ崩壊気味ですので心の許容範囲の広い方のみどうぞ。

























昔々甲斐の国に佐助と言う、それはそれは愛想笑いが得意で腹の中じゃ何を考えているのか解らない、しかし美しい橙色の髪と白い肌、華奢な体の美丈夫がおりました。
早くに母を亡くし、男やもめの父・信玄の世話をしていた佐助は灰や埃にまみれて、皆からは灰被り姫―――シンデレラと呼ばれていました。

己を殺し、唯ひたすらに国主に仕えるシンデレラを不憫に思い、父は再婚を決意、美しい継母がやって来ました。
継母・かすがには2人の娘・政宗と幸村がおりましたが、5人は仲良く、それはもう本当の親子のように暮らしていました。



国主・信玄が病に倒れ、亡くなるまでは。



国主が亡くなった途端に継母は本性を現し、シンデレラをこれでもか!と言う程苛めます。
姉2人もシンデレラを毎日毎日こき使い、シンデレラはまるで召使いのようでした。



「佐助っ、佐助!某の団子が無いでござる!」

「戸棚の一番上だって言ったでしょーが!」

「それは午前中に食べたでござる!午後の分はどこだ、佐助!」

「はぁっ?!あれはおやつにね、って言ったでしょ!もー、ひとっ走り行って来るから待っててよ。」

「Hey.猿!俺の大事な陣羽織が解れちまった。繕っとけ。」

「真田の旦那に団子買って来た後でね?」

「Stop!俺のが先だ、団子何か後でも十分だ、You see?」

「むっ…何を仰るか、政宗殿!某が先に佐助に頼んだ故、順番にござるよ!」

「Ah〜n?俺はお前より年上だぞ?年長者を敬え。」

「こんな時だけ年長者面しないで欲しいでござる!」

「はいはいはいはい、もう止めっ!団子買いに行きながら繕ってあげるから喧嘩しない!」



シンデレラは溜め息を吐きながら城を出ます。
風のように駆けながらも縫い物が出来てしまうなんて、忍の能力を無駄に使って虚しくなりました。
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