HIDE YOUR FACE
□HAPPINESSSSSSSS
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どんだけやる気がなくたって、仕事は完璧にこなすのが俺のポリシー。
「隣のスタジオでかのんちゃんが撮影してるっ。」
「え、嘘?!」
「しかもウェディング・ドレス姿!!」
な・ん・で・す・と?!←
「………そんな話、聴いてない。」
「あ?」
「かのん、ウェディング・ドレス着るなんて一言も言ってなかった!!つか、それは俺が着せてあげるもんっしょ?!なんで着ちゃうの?!」
「ヒ、ヒデさ〜ん…。」
ブツリと集中力が切れて、思わず稲田くんの胸倉掴み上げる。
「お、落ち着け、ヒデ!!」
あぁ、なんて事でしょう!!
かのんにウェディング・ドレス着せるのは俺だって信じて疑わなかったのに。
今はまだ結婚出来ないけど、何れくる時の為にやっぱかのんには薄いピンク色かなぁ…とか、いやいや淡い黄色も最近は流行りみたいだし…なんて考えてたのにっ。
「今日はもうお終いっ。」
「「「え?!」」」
「じゃあねっ。ほら、イナちゃん!かのんがいるスタジオ、案内して。」
「「ヒ、ヒデさん!?」」
裕士とカメラマンがなんか言ってたけど、知らねー。←
とっととかのん連れ戻さないと。
やっぱ仏心なんて出すんじゃなかった!
「かのん、帰るよ!」
勢い良く重いドアを開けると、数人のウェディング・ドレス姿のオネーチャン。
「…え…ヒデ?!なんで此処にいるの、撮影は?」
吃驚した顔したかのんは、一際目立つ淡いシルク・ブルーのドレス。
しかも前は膝上30cmのミニスカート、後ろは長い長い頭に被るヤツみたいなの。
ハーフカップの胸元はビスチェ風で、頭半分にはドレスと同じ色の百合の花を高く盛って、更に頬まで垂らして。
…あ、スカートにスパンコール付いてキラキラしてる。
すっげ綺麗…vV←
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