FF7 SHORT DREAM SIDE・R

□きゃっとうーまん
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「カノン…。」

「うぅうぅぅ。」

「頼むから…。」

「う゛〜…。」

「いいから離れろ、オッサン!!あんた人の女に覆い被さってンじゃねぇよ、と(-_-#)!!」←

「遅いよ、レノ。いい加減その遅刻癖治さないと、ツォンの胃に穴空くから。」

「レノ、遅よー。」

「……………(-_-#)。」




















朝。
人より遅い出勤時間、アクビを噛み殺しながら受付嬢に愛想笑い返してタークスのオフィスへ。
フシッとエアロックの小気味いい音でドアが開き、朝の挨拶を発しようとした口からは爽やか通り越してドスの利いた低い声が流れ出た。



朝っぱらから自分の彼女の上に男が乗っかってたら誰だってキレんだろ、と。←



怒り心頭な俺を華麗にスルーして、尚もカノンに迫るレジェンドのオッサン。
俺が睨んだり殺気立ったくらいじゃ怖じ気もしねぇのは、流石、死神。



「カノン。」

「や!なんの罰ゲームだよっ。」

「いやいやいや、お仕事だからね?お・し・ご・と!観念しなさい、子供じゃないんだから駄々捏ねないの。」

「いや―――ッ。」



オフィス備え付けのソファー、カノンを組み敷くオッサンは端から見たら恋人同士がイチャついてるように見えなくもない。

しかし如何せん問題はカノンがオッサンの彼女じゃなくて、この俺―――レノ様の女だってこった。



「はい、そーちゃーくっ。」

「にゃあぁあぁぁあぁ!!??」



サクッとカノンのホワイト・アッシュに飾られた、黒い三角の…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………猫耳?!←



は?

え?



うぇえぇぇえぇえぇ?!←



「ちょ、待てオッサン!!あんた何ヒトサマの女で変なプレイしようとしてンだよ、と!?」

「……………誰が変なプレイだ、コラ。」



ギロリ、サングラスに隠れて見えない筈のオッサンの目が俺を睨んだのが解った。
怖ぇな、おい。



「最近、エッジで妙なドラッグが出回ってるっしょ。」

「あー…使用者が理性をなくして凶暴化、見境いないケモノみたいになっちまって人を襲うってのな、と。」

「そう、それ。そのクスリ捌いてるって場所がコスプレ風俗でさ。」

「……………は?」

「女の子がフリフリでミニなメイド服着て尻尾と耳付けたケモ耳っ娘メイドさんが売りっつー結構マニアックな店なんだわ。」←

「……………(゚Д゚)。」



マニアック過ぎンだろ、と…。


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