恋愛カラー

□ワカメくんの大冒険
1ページ/1ページ






「あれ??赤也今日は何でそんなに機嫌いいの??」


「え??実は昨日さぁー」






そう、それは昨日の事だった。珍しく部活も休みだった俺は今月のコミックを買いに出かけていた。そん時に可愛いらしいワンピースを着た人がいてよく見るとなまえ先輩で、すっげぇビックリした。こんな事言っちゃ失礼かもだけどいっつもバカばっかやってる先輩がすげぇ可愛いく見えた。

そりゃ幸村部長が惚れた人だもんなぁーぜってぇ人には持っていないような何かを持っていると思う。それに先輩は顔はあれで可愛い方だし、あれでじっとしとけばかなりモテると思う。

じっとしとけば…


でも正直言うと俺もちょっとなまえ先輩の事気になってたりして…あ、別に好きとかじゃなくて、ただ気になってるってだけだから!!でも先輩あんな可愛いかっこしてどこ行くんだろ…まさか…デート!?は!?嘘だろ!?誰とだよ!!取り合えず俺は先輩を尾行する事にした。あ、漫画買うの忘れてた。まぁいいや、明日ジャッカル先輩に買って来て貰お。

それから先輩の後を追っていると…つくづく先輩は変態と言う事に気づいた。んでもってそれを実行に移す先輩は勇気があると思った。

アクセサリーショップに入れば物が高いと定員に怒鳴ってたし、ヤクザらしき人には道を聞くし、猫に睨まれれば睨み返し両者ともどちらかが目を逸らすまでの睨み合いをしていた。その時間約15分結果先輩の勝利。先輩は勝ち誇った様子で退場していった。正直あれは猫も呆れてたな…そんなこんなで俺もハラハラだったんだけど…



「あれ??赤也??」



バレてしまった…



「先輩、き、奇遇っスね」

「何してんの??」

「え、えーと…散歩??」

「ふーん。あ、デートしようよ」

「へ??」


マジっス!!??って俺別に喜んでるわけじゃねぇよ!?でもせっかくの先輩の誘いを断れないっしょ。


「じゃあどこ行きます??」
「うーん、じゃああそこの喫茶店行こ」



そこの喫茶店は女が入りそうな可愛いらしいデザインの店で、しかもカップルだと安くなるらしい。安いのに目がない先輩はカップルの方ですか??と聞かれた瞬間、はいと笑顔で答えていた。

何か俺だけ緊張してるみてぇ…かっこわりぃ、それに加えてカップルだけの特別サービスがあるらしく丁寧に2本のストローがさされた店限定のジュースをニコニコしながら店員が持ってきた。



どうしろっつーんだよこれ!!



「よし、赤也一緒に飲もう!!」

「はぁ!?」

「これで絆を深める事も大切だよ!!」



そうだ…この人に恥つーもんはなかったんだ…てか俺全然意識されてねぇし…あ〜何か落ち込んできた…もうこの際ジュースでも何でも飲んじまえ!!

俺も顔を近付けて一緒に飲んでると急に先輩が顔を離してきた。へ??俺何かした??


「先輩??」


「いや…何かさ…赤也意外と…その…近くで見ると…何か大人っぽかったから…えーと…」



前言撤回、俺もまだチャンスあるかも…てか先輩顔真っ赤だし、やっべ!!すっげぇ可愛いんだけど…ヤバいって俺!!あー先輩に抱き付きたい…だから最後別れる時にめちゃくちゃ先輩に抱き着いてやった。



「せんぱーい!!」



ぎゅうぅ


「ぎゃあ!!」

「俺まだ先輩といたいっス!!」

「離れろアホ!!」



無理矢理離されたけど先輩の顔真っ赤だったし俺はもうマジで上機嫌だった。











「って事が昨日あったんスよー先輩もまんざら俺の事…「なまえが赤也の事好きだって??」



「そうなんだー」

「え??」

「へえぇぇぇー」

「え、あ、幸…村部長??」

「ふふ、後で試合でもするか…あ・か・や」







その後…


これほど恐ろしい試合は見た事がない…良いデータが取れたと後で柳先輩にそんな感想を頂きました。










ワカメくんの大冒険







(幸村〜)
(何だい??マイハニー)
(…何でコート真っ赤なの??)
(ふふ、君は知らなくていいことだよ)












[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ